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吉井 文男; 幕内 恵三
Macromolecular Reports, A30(SUPPL.1-2), p.127 - 135, 1993/00
従来尿素と包接化合物をつくる物質は尿素がつくるカナルの径が5であるためにごく限られたものしか包接化合物をつくらなかった。しかし、我々の研究において、ヘキサンジオールジアクリレート(HDDA)が介在するとこれまで尿素と包接化合物をつくらない物質がHDDAによりカナル内に引入れられる。これを誘引剤、忌避剤、防殺虫剤を包接して尿素カナルから徐々に放出するか、また完全に封じこめるために、モデル化合物としてリーフアルコール(葉っぱの匂い)、(LEA)を使いHDDAとの包接化合物の熱安定性やカナル内からの放出性を調べた。熱安定性はLEAのOH基とカナルとの水素結合による相互作用によりHDDA単独よりも安定になる。LEA尿素混合物は15日で全部が揮発し、未照射カナルからは75日で揮散した。照射カナルは初期に揮発するが、その後は40%が重合したHDDAオリゴマーの間に包接される。その線量は30kGyである。
吉井 文男; 阿部 俊彦; 早川 直宏; 田村 直幸
高分子論文集, 32(7), p.406 - 410, 1975/07
アクリロニトリル(AN)-尿素包接化合物の包接過程および後重合過程を広巾NMRにより追跡し、前報と関連づけて包接重合反応を論じた。広巾NMRの線は、バルクのANと尿素包接中のANとでは大きく異なる。包接化合物のANと尿素のモル比は、遊離のANによる線巾の狭い成分がちょうど消失するところから、1:1.2になり、AN1と尿素3のモル比では28時間で完全に包接化合物をつくることがわかった。この広中NMRで求められたモル比および包接時間は重合挙動から求められた結果と良く一致した。重合中は、重合とともにあらわれるポリマーによる巾の広いピークをモノマークの包接化合物のスペクトルから分離し、重合収率を連続的に追跡することができ、この包接重合反応を研究するのに広巾NMR法はきわめて有力な方法であることがわかった。